ニューロフィードバック(脳波) 資格認定講座

工学博士 志賀一雅による長年の脳波研究と多岐にわたる脳力開発への実践応用を経て完成したのが、ニューロフィードバック(脳波)装置「アルファテック7」です。この機器を用いた正しい脳波の計測方法を学び、計側データからの分析やアドバイス、カウンセリングを行う技術を身に付ける講座です。資格認定により、アルファテック7の販売代理店として活動することも可能になります。

ニューロフィードバック = 脳波とは?

脳の状態を脳波でみる

アルファテックシリーズは、脳波研究の第一人者である志賀一雅(工学博士)が開発を進め、多くの研究機関、施設、学校等、個人の方にご使用されてきたニューロフィードバック装置(脳波測定機)です。安価ながら高スペックな構造となっており、かつ簡易に脳波を計測でき、メンタルトレーニングの有効な指標として、またさまざまなシーンにおいて意識がどのように作用するかなどの観察にご活用いただけると自負しております。

脳波の種類

アルファ波はどこで発生する?

脳波が発生するメカニズムは、まだ分かっていない。2つの学説があり、それぞれ決定的な検証が出来ていない。

  • 脳幹の視床下部にある視交叉上核が一定のリズムを刻んでいるという観察があり、これが体内時計となって体のリズミカルな活動を生み出している、アルファ波の源もここにあるという考え方。
  • たくさんの神経回路が独立に活動しているものの、ある神経回路が優勢な働きを始めると、関連する他の神経回路も引き込まれて共鳴し、その共鳴の周期がアルファ波の周波数帯域にあるという考え方。

アルファ波はリラックスの脳波?

臨床脳波の専門書には「目を閉じて心静かにしていると、後頭葉からアルファ波が強く計測される。目を開けたり考え事をしたりすると、アルファ波は消失する。これをアルファブロックという。ゆえに、アルファ波はリラックスの脳波と考えられる」とある。この記述が一般に知れ渡っていると思われる。
しかし、アルファ波は後頭葉以外からも計測されるし、緊張していても計測される。したがって、アルファ波はリラックスを表す指標にはならない。
体の緊張は、筋肉の緊張度合いの指標である筋電図(EMG:Electro-Myo-Gram)で評価する。心の緊張も、脳波で判定すると間違える可能性があるため、手の平や足の裏などの精神性発汗部位での電気的な皮膚反射(ESR:Electro-Skin-ResponseやGSR:Galvanic-Skin-Reflectance)を観察すべき。

アルファ波は集中・共鳴の脳波であり、体が緊張していたり心が緊張していたりしても観察される。したがって、アルファ波が出ているからリラックス出来ているとは言えない。心も体もリラックスして、それでいてアルファ波が出るような状態こそ、実力を最大限に発揮できる脳のコンディションだと考えられる。

脳波のチャンネルとは?

頭部表皮に電極を装着し、内部抵抗の高い(通常10MΩ以上)増幅器に接続すると、生体の電気的な変動を検出することが出来る。この電気的な信号を周波数で区分し、4~30Hzの帯域を脳波(EEG:Electro-Encephalo-Gram)、100~1,000Hzの帯域を筋電図(EMG:Electro-Myo-Gram)と呼んでいる。脳波と筋電図の間の周波数帯は、商用周波数(50,60Hz)のノイズが強く混入するため計測が困難であることから、あまり調べられていない。
脳波の場合は通常、差動増幅器を用いて2部位間の信号差を計測する。一方の部位を耳朶に選定して基準電極にした場合を単極誘導法と呼び、一方、頭部表皮の2部位間に電極を装着した場合を双極誘導法と呼ぶ。後者の場合、2部位間の信号が揃うと差が0になり、あたかも脳波がなくなったように見えるが、差がないだけで脳波は出ているため誤解されやすい。
臨床や研究では、脳の特定部位の不具合を観察する目的で電極をたくさん装着し、相互の差を観察する目的で双極誘導法が用いられることも多い。そのため、臨床脳波計では32~64チャンネル計測できる機能を備え高価になる。臨床や研究目的でなく、脳力開発に用いる場合は、単極誘導法で計測する方が好ましい。

アルファ波強化の方法

心身のリラクセーションと意識集中が基礎

  • 趣味に没頭
    音楽、絵画、スポーツなどに熱中
  • 意識集中練習

東洋:ヨガ、禅などの瞑想法

練習方法が合理的でないため、習得に時間は掛かるが応用範囲が広い。

ヨーロッパ:自律訓練法

本来は病気治療法だが、健康な人には能力開発として利用できる。

アメリカ:バイオフィードバック法

エレクトロニクス装置を使い、体の生理的な変化を電気的に捉えてリラックスした意識集中状態に誘導する。習得は早いが応用範囲が狭い。

メンタルウェルネストレーニング®:志賀式メンタルトレーニング

ヨガや座禅、自律訓練法、自己暗示法など、古今東西に伝わるトレーニングを研究し、アルファ波状態になるためのエッセンスを抽出・体系化したメンタルトレーニングプログラム。
心身をリラックスさせて意識を集中すると、アルファ波が多く出る。その状態への反射を形成すれば、プレゼンテーションや試験・試合の本番など、いかなる場面においても実力を発揮できるようになる。

ニューロフィードバック(脳波)
ニューロフィードバック(脳波)指導者2級資格認定講座
ニューロフィードバック(脳波)指導者1級資格認定講座