マインドフルリスニングという話の聞き方があります。
徹底して聞くことに集中する“姿勢”を表す概念ですが、人が1分間に喋れる単語数は225語くらいまで、聞ける単語数は500語くらいまでなのだそう。その差275語。この275語が重要で、話を聞きながら275語分の余裕で色々と考えてしまう結果、他人の話に余計な脚色をして、勝手に情報を歪めてしまうことがある。だから、それを止めることが、純粋に“聞く”という行為であり、それをマインドフルリスニングと呼ぶのだそうです。
何か質問しようと頭を働かせることもなく、とにかく興味を持ちながら話を聞いていると、それが自然と態度にも表れるため、相手も安心して喋るようになる。よって、興味を持って話を聞くことが大事ということでもありますね。
相手の話に興味がない場合は、どうすれば良い?という声も聞こえてきそうですが、最初から心を閉ざしてしまっては興味が湧くはずもありません。また、そもそも興味がないというよりは、自分の興味と繋げられないことが問題なのだと思います。興味とは理屈ではないため、相手の話に合わせようと頑張る必要もなく、自分の立脚点から同心円を広げれば良いだけなのだと思います。虚心坦懐に。