今回は、優秀なトレーナーになるための条件について、少し考えてみようと思います。
色々な条件が考えられる中で、やはり、「効果的なトレーニング」を提供できること。当たり前と言われそうですが、これは欠かせません。
では、「効果的なトレーニング」を提供するために必要な要素は何かと言うと―もちろん、これも色々と考えられるわけですが―「見立ての能力」は、その一つだと思います。今の状態を見抜いて、課題の勘所を押さえる能力と言えば、分かりやすいでしょうか。
ちなみに、どんな種類の能力を高めるトレーニングであれ、きちんとしたトレーニングに取り組めば(それを見分けられるかどうかの問題は、また別にありますが)、何らかの改善は必ず起こります。でも、効果を発揮しやすいタイミングはあるので、それを正確に見出せる人=「見立ての能力」の高い人が、「効果的なトレーニング」を提供できる、優秀なトレーナーに近い存在であろうということです。
状態も分からずに実践するのは、不案内な道を歩くようなもので、間違っているとは思わないけど、確信を持てるほどでもない…。それでは、自信を持って前に進む(トレーニングに集中する)のは難しいでしょうからね。
メンタルウェルネストレーニング協会が提供する「見立ての道具」は、エゴグラムと脳波ですが、ビジョントレーニングの講座では、ビジョンチェックや姿勢チェックを始めとした、見極めるための“道具”も紹介しています。
実践経験を通じて、それらの“道具”に習熟すれば、トレーナーとしての総合力も自ずと上がり、優秀なトレーナーに一歩近づけるはずです。