世間の流れには乗っておこうということで、今回はサッカーW杯の話題です。

ベスト8まで、あと一歩。本当に惜しかったですが、120分を戦い抜いた後のPK決着というのは、いつものことながら酷だなと思いました。それにしても、グループステージで日本代表がドイツ、スペインに勝利した試合は、後半のひっくり返し方が素晴らしかったと思う一方、日本代表に対する評価のひっくり返り方も、すごかったですね。恒例というか、お約束というか、それだけサッカー愛が強い証拠なのかも知れませんが…。

さて、今回のサッカー日本代表には大卒者が多いという記事を目にしました(2002年3人→2022年9人)。その記事によると、代表メンバーの中のある選手は、高校時代に10番(一般的にはエースナンバー)を背負い「やんちゃな部分もあった」が、セレクションを受けたり、自分が好きな(得意な)ポジション以外でのプレーを経験したりする中で我慢を覚え「人間性」が形成された。

一方、大学には行かず18歳でプロになると、「伸び盛りの時期に試合経験を積めず、プライドが邪魔して成長を止めてしまうケース」もあるとのことで、18歳でプロになれるわけですから、たいていは際立った才能が認められているはずなのに、「人間性」に関わる部分が阻害要因となり、成長を妨げてしまうという感じでしょうか。

この手の話は以前にもありました。「サッカー日本代表になる選手には高校の部活出身者が多く、クラブユース出身者が少ない」とか「ユース出身の選手は巧いし技術もあるが、いざという時に力を出せない」とか。

(※)今は、そのような明確な傾向はありませんので、過去の話として続きをお読みください。

理由は、ユースだと、グラウンドも芝で、グラウンド整備もボール磨きも担当の人がいて、サッカーだけに集中できる環境が整えられている。一方、高校の部活だと、ボール拾いもグラウンド整備も、場合によっては応援団も自分たちでやらないといけない。そういう環境の中で、技術以外のことも学び、色々な角度からサッカーを見られるようになる。このユースと部活の環境の違いが、試合に臨む時の気持ちや、ここぞという時の粘り強さに出る云々。

また、部活では、サッカー部以外の人との交流があるのも良いと言われていました。色々な競技や選手から刺激を受けるのも大事ということです。

いずれの話も、「人間性」の向上がプレーヤーとしての向上にも繋がるということで、確かに人がプレーするわけですから、人としての総合力みたいなものが重要なのは事実だと思います。