黄色い新幹線として有名なドクターイエロー。正式名称を「923形新幹線電気軌道総合試験車」と言い、線路や架線、信号設備などの状態を走行中に自動検査する車両です。東京~博多間を、「のぞみ」と同じ停車駅で1か月に3往復、「こだま」と同じ停車駅で2か月に1往復するとのことで、私も、これまでに何度か見掛けたことがあります。運行スケジュールが公表されないことも、レア度の高さに貢献しているようですね。
そのドクターイエローが、老朽化などを理由に引退すると発表されたのは2024年6月でした。現在運行している2本の車両のうち、JR東海の車両(4代目で2001年~)は2025年1月、JR西日本の車両(5代目で2005年~)は2027年が目途とのことですが、当然のごとく引退を惜しむ声が多数寄せられているそうです。
前置きが長くなりましたが、ドクターイエローには「見ると幸せが訪れる」という都市伝説?があります。同じような話は他にも聞いたことがあると思い検索してみると、ブルームーンや、さまざまな数字の組み合わせなどが出てきました。めったに出合えないことが大事な要素のようで、こういう言い伝えが本当なのかどうかは分かりませんが、仮に都市伝説だとしても、その効能はやはりあります。
ドクターイエローを見ることで「幸せが訪れる(かも)」と思えるなら、その後の時間を「なんか幸せなことが起こりそう」という気分で過ごしやすくなるはずですよね。そうして幸せへの感度が高まれば、(そうでない場合と比べて)実際に幸せを見つける可能性が高まるのも理の当然と言えるでしょう。
つまり、これは幸せに気が付きやすくするためのテクニックで、やたらと種類が多いことから考えても、人が持つ本能的な脳力の一つなのではないかと思います。見方を変えれば一種の「験担ぎ」でもありますので、どこかでドクターイエローを目にした時は、せっかく訪れた稀な機会(幸運)を利用して、素直に「幸せが訪れる(かも)」と思い、「ドクターイエロー効果」を発動させてみてはいかがでしょうか。