脳波

2023年12月

2023年も、多くの方が脳波測定の体験にお越しくださいました。グループ企業である(株)脳力開発研究所が開発・販売しているアルファテック7を使い、およそ1時間の中で、説明や質疑応答などをおこないます。ご興味がある方は↓よりお申し込みください。

https://nouhasokutei.jp/taiken.html

これまで、このエッセイの中でも、脳波を測ると分かることについて色々と紹介して来ましたが、ある分野のエキスパートと初心者(非エキスパート)では脳の使い方が異なるというのも、そのうちの一つです。例えば、同じ作業をしていても、エキスパートの方が圧倒的に速いというようなことは、皆様にも経験があると思います。では、圧倒的に速い=それだけ脳も激しく活動していると言えるのでしょうか?

エキスパートと初心者が同じことをしていて、ある程度の時間が経過した後、疲労を感じやすいのは、どちらでしょう?おそらく、初心者ではないでしょうか?疲労を感じやすいのは、脳波の周波数も電圧も高く、基本的には脳が激しく活動している時です。そして、ここには「意識的」な情報処理が関わると考えられています。

エキスパートと初心者では、同じ作業をするにしても、意識で処理する情報量が圧倒的に異なります。「意識下」で処理するエキスパート(豊富な経験に基づく長期記憶があるため)と、「意識」で処理する初心者(経験に基づく長期記憶がないため)の違いですが、当然のこととして、意識で処理する情報量が増えるほど多くのエネルギーを使うことになり、結果として、周波数も電圧も上がりやすく、疲労も感じやすくなります(スピードも落ちます)。

このような結果を示す事例は数多く存在しますが、私が計測したものの一つは、演奏時における、プロのミュージシャンと、その生徒の違いでした。プロの方は、ミッドアルファ波を中心に電圧は低め、つまり静かな状態でしたが、生徒は、ミッドアルファ波にファストアルファ波とベータ波が混ざる状態で電圧も高め、いかにも一生懸命演奏している状態を表していました。言うまでもなく、演奏そのものはプロの方が心地よかったわけですが。

これは、演奏に限らず、あらゆる作業に当てはまることであり、本番で能力を存分に発揮できない方は、このあたりの脳の使い方に課題があるのかも知れません。したがって、技術的な練習はもちろんのこと、その成果を最大限に発揮したいのであれば、脳波を指標に脳の使い方を練習することも対策の一つだと思います。そして、そのための方法を体系的に学べるプログラムが「メンタルウェルネストレーニング」です。

2019年5月

前回も紹介した「脳力開発研究所」では、かれこれ40年にわたり脳波の研究を続けていますが、最近注目している周波数が7.8Hzです。

脳波について

http://nouhasokutei.jp/

 7.8Hzについて

https://www.mentaltrainingstore.jp/view/item/000000000342?category_page_id=mental-book

そもそも、どういう時に7.8Hzが計測されやすいのか(されにくいのか)。7.8Hzさえ出ていれば良いのか(そんな単純な話ではないのか)など、まだ分からないことも多いのが正直なところ。その一方で、7.8Hzに注目が集まり過ぎるあまり、それ以外の周波数がなおざりにされてしまうこともあるため、そこは、きちんと伝えていく必要があると感じています。

アルファテック7を使用して脳波を読み解けるようになりたい方向けの講座

http://mentalwellness.jp/kouza/neurofeedback/

講座への参加が難しい方などに向けたWEB勉強会

http://mentalwellness.jp/other/internet/neurofeedback-2/

脳波を深く読み解くには、ある程度の実践経験が不可欠とはいえ、きちんと理解できるようになると、思いがけない発見も増えてきます。 脳波を測れば何でも分かるとは申しませんが、新たな視点を得られることは間違いありません。「脳波は全く勉強したことがないので…」と不安がる方もいらっしゃいますが、大丈夫。ちょっと話を聞いてみたい程度でも、もっと積極的に質問したいという方でも、少しでも興味があれば、ぜひご参加ください。

2019年3月

MWT協会が提供する脳力トレーニングでは、脳力(能力)を高めることと併せて、本来の脳力(能力)をきちんと発揮できるようにすることも重視しています。

ここでの脳力とは、脳の働きのこと。そして、トレーニングとしては、メンタルトレーニング(メンタルウェルネストレーニング)とビジョントレーニングを中心にお伝えしていますが、メンタルにしてもビジョンにしても、煎じ詰めれば脳の働きのことで、当然、お互いに関連し合っています。そのため、メンタルに課題があればビジョンにも影響が出やすく、ビジョンに課題があればメンタルにも影響が出やすくなるというわけです。

もちろん、自分をモニタリングするという意味では、脳波(ニューロフィードバック)も重要でしょう。セルフコントロールの基本はセルフモニタリングにありますし、メンタルウェルネストレーニング自体、元々は脳波の研究から生まれたトレーニングですので。

「身心両面からのアプローチで本来の脳力に磨きをかける」。強い忍耐力を要するようなトレーニングでは、長続きしにくいと感じる方も多いでしょうから、どのトレーニングも楽しみながら取り組めるように工夫しています。興味がある方は、ぜひご参加ください。

2019年1月

2019年から、ニューロフィードバック(脳波)指導者資格認定講座を開催します。ニューロフィードバック(脳波)という表現を使っていますが、実際には、脳波測定機アルファテック7について学ぶ講座です。

 アルファテック7:https://nouhasokutei.jp/

2級:https://mentalwellness.jp/kouza/neurofeedback/neuro2/

1級:https://mentalwellness.jp/kouza/neurofeedback/neuro1/

2017年から販売を開始したアルファテック7ですが、能力開発分野の脳波には、臨床脳波ほどの参考文献があるわけでもなく、そうなると勉強しようにも、どう勉強したら良いか分からない…と感じる方も多かったと思います。 そこで、脳波の基礎から計測事例の分析まで、じっくりと学ぶための機会を設けました。アルファテック7の更なる有効活用を模索する方など、ぜひご参加ください。

2018年12月

本日12月5日(水)21時~、テレビ朝日で放送される「相棒season 17」内で、脳波測定機アルファテック4が使用された模様です(最新機のアルファテック7ではありません)。

第8話「微笑みの研究」

収録に立ち会ったわけでもなく、編集した映像を確認したわけでもないので、本当に撮影に使われたのか?どのように(どのくらい)使われたのか?など分からないことだらけですが、「相棒」自体も人気長寿番組で、面白いはずですので、アルファテックが登場するかどうかも含めて楽しみながらご覧ください。

ちなみに、アルファテックが使用された近年の代表的な事例は、こちらです。

実際のサーキット場(富士スピードウェイ)で撮影しましたが、こんな環境でも、きちんと測ることが出来ました(って本当はスゴイことなんですけど、そこまでは伝わらないですよね)。

AM3:00に現地集合、AM5:00に撮影開始、PM7:00に現地解散とか、スケジュール的には過酷でしたけど、あの日の美しい星空は今でも記憶に残っています。