2021年12月

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アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ…脳波の話ではありません。イータ、イオタ、カッパ、ラムダ、ミュー、そして今度はオミクロン。そして再び入国制限・入国停止。2021年も振り回され続けた新型コロナウイルスでしたが、この状況は2022年も変わらず続いていくのでしょうか。

東京・五反田の事務所近くにある(あった)沖縄料理店が閉店してしまいました。店の雰囲気も接客も、料理もアルコール(ドリンク)も良く、私が酒飲みではないため、それほど頻繁に利用したわけではありませんが、とにもかくにも残念です。

原因は色々なのかも知れませんが、やはりコロナの影響は大きいと思います。

今年の夏、振り返れば最後の訪問になったあの時、店員さんも、そんなことをお話しされていましたし(閉店というようなことは仰っていませんでしたが…)。

このエッセイを書いている時点では、日本の感染状況は落ち着いていますので、とにかく、このまま終息に向かうことを願うばかりです。

さて、今年も多くの情報がインターネット上を駆け巡りましたが、ネガティブな情報を見続け(させられ)ることで、その人が発信する情報もネガティブに染まっていくという、Facebookが(無断で)行った社会実験があります。

2012年に実施された実験の対象者は、約70万人の英語を使うFacebookユーザー。期間は1週間ですが、ニュースフィードで

①ポジティブなコンテンツの表示を減らされたユーザー

②ネガティブなコンテンツの表示を減らされたユーザー

の情報発信を比較したところ

①が発信する情報にネガティブな言葉が多く含まれ

②が発信する情報にポジティブな言葉が多く含まれていた

とのこと。

この実験の倫理的側面(勝手にやったこと)の是非は、とりあえず置いておくとして、情動感染が起こり得ることを証明した実験と言われています。

また、別の調査では、SNSに没頭する人ほどウェルビーイングが低下するというデータもあり…何だか、ワイドショーの視聴時間が長い人ほど、ネガティブ度が増す(幸福度が下がる)的な話と似ている気もしますが。ただし、SNSがウェルビーイングを下げる理由としては、対面コミュニケーションと比べて、(SNSに没頭する人ほど)常に他者と接続していないといけない!という強迫観念が働いてしまうことも大きく影響するようです。

別に知らなくても全く何も困らないような情報まで、洪水のように流れ込んできてしまう昨今。ありきたりな結論ですけど、自助努力も含めて、情報(インターネット)との適度な距離感を模索する必要があると思いました。 2022年は明るいニュースが増えますように…。

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