メンタルウェルネストレーニング

2021年2月

なかなか落ち着かない日常ですが、私の周りでは、この生活に慣れたという声もチラホラ聞こえてきます。それが良いことなのかどうか分かりませんが、以前のような不安な気持ちで過ごす人は、だいぶ少なくなっているのかも知れません。

コロナウイルスに限らず、油断をすれば、風邪をひいたり、インフルエンザに罹ったり、体調を崩す可能性が高まりますから、対策を怠らないことは大切です。ただ、警戒しすぎたり、心配しすぎたりすること自体が悪い意味でのストレスになり、免疫力の低下をもたらすことも考えられます。また、「正しく恐れる」という、何となく意味ありげな言葉も、要するに、きちんと対策をしようということだと思いますので、無理に恐れる必要はないでしょう。 一部の地域に発令されている緊急事態宣言も、きっと効果はあるのだろうと思いますが、不安な気持ちが、もうそろそろいい加減にして欲しいという気持ちに変われば、免疫力や抵抗力にも、いくらか変化が起こるのか起こらないのか。いずれにしても、思い方が大事というのはメンタルウェルネストレーニングの基本の基であり、こういう時だからこそ、きちんと習慣化させておいて、この状況が明けた後でも、当たり前の日常として取り組めるように準備しておくと良いと思います。

2020年8月

先日、沖縄を訪問しました。青い空と白い雲、青い海と白い砂浜、海が好きな私にとっては、とても贅沢な時間でした。

しかし、東京に戻った直後から、沖縄のコロナ感染が拡大し始めました。個人の力ではどうにもならないことを、憂えたり嘆いたりしても仕方がないのですが、観光が主要産業の地域であり、観光客が戻ってきたことを喜ぶ地元の方の声も耳にしていたため、とても残念でなりません。

いつまで続くか分からない非日常に搦め取られないためにも、こういう時だからこそ、日常のルーティンを地道に実践することが大事だと思います。MWTにおいては「思い方の練習」にあたりますが、起きて、食べて、寝てという、生きている限り繰り返される、この当たり前の日常に、今一度、心を向けましょう。

考え方によっては、何かに打ち込める時期でもあります。なかなか集中して取り組めなかったことがあれば、そのために時間を使うのも良いでしょうし、あるいは、アルファテック7を購入したけど、あまり使えていなかったという方がいらっしゃれば、じっくりと使い始めるタイミングかも知れません。

頭の中を整理して、今やるべきことを見極められると、少しは気持ちも晴れるはずです。

2020年7月

メンタルウェルネストレーニングでは、(メンタルのトレーニングという名称でありながら)メンタルというよりも脳をトレーニングします。脳育のような感じで、不安よりも期待、不満よりも満足をより強く感じられるように、期待感と満足感が高まりやすい脳を育てていきます。

不安や不満というと、何かしらストレスのような外的要因をもとに作られると思うかも知れませんが、はたしてそうなのでしょうか?例えば、同じ環境に身を置いても、不安を感じる人もいれば期待を感じる人もいる、不満を感じる人もいれば満足を感じる人もいるというように、私たちの感じ方は、私たちの脳がどう反応するかにかかっているのではないでしょうか?

自分の脳がどう反応するかは、これまでの経験(脳の使い方)に強く影響を受けています。そして、経験から強く影響を受ける=後天的な要素が大きく関わるということであり、そこから、日々のトレーニングによって、脳の使い方が変わる可能性も大いに残されているという考え方に繋がっていくわけです。

苦しい場面を乗り越えることでメンタルが鍛えられる―それはそれで一つの真実でしょう。そのためにも、では、どうすれば苦しい場面を乗り越えられるのか?乗り越えようとする気力が湧いてくるのか?

その原動力は未来への希望です。希望が実現することで、大いなる満足感を得られるという期待感が、行動へのエネルギーを生み出すのだと思います。

人の主体的な行動は、期待と満足が循環する時に発揮されやすくなります。その意味でも、メンタルウェルネストレーニングでは、期待感と満足感が高まりやすい脳の育成を目指しているのです。

2020年3月

食事、運動、睡眠と言われるように、身体を動かすことが健康に良いという話は、誰でも耳にしたことがあると思います。それが本当かどうか、1953年に報告された、モーリス博士によるロンドンの2階建てバスの運転手と車掌を比較した研究を紹介しましょう。

運転手は、運転をすることが第一の仕事であり、必然的に着席している時間が長くなります。一方、車掌は、(当時は)車内で切符を売る仕事があったため、1階と2階を行き来することが多くなります。その違いが心臓発作と心臓病による死亡率に、どう影響するかを調べたのが、この研究ですが、結果は…

運転手の方が、死亡率が高く(心臓発作は約1.4倍/心臓病は約2.2倍)、特に55歳以降で、その違いが顕著になりました。ちなみに、35歳~64歳を対象として、10歳ごとにグループ分けをした結果だそうです。

その違いの大きな原因は、運転手の運動不足にあり、よって、運動不足では心臓の病気(特に肥満から循環器系の疾患)になりやすい。しかも、年齢が上がるほど、その影響は大きくなると、ひとまず結論づけられています。とはいえ、この場合の主な運動とは階段の上り下りのことですから(それなりに疲れますけど)、普段の生活の中でマメに身体を動かすのは大事だよね、くらいの話なのだと思います。「動」く生き「物」の宿命として。

ただ、何でもそうなのでしょうけど、嫌々、我慢して、無理に運動しているようでは、かえってストレスから不健康になることもありそうです。やはり、何をするにしても基本は「期待感」と「満足感」であり、好きなことを気持ちよくやるのに勝る健康法はないと思います。そして、「期待感」と「満足感」の感じやすさはトレーニングで鍛えられる脳力(脳の働き)ですから、きちんと訓練すれば、誰でも、その感度を高めることが出来ます。

もし、楽しいことが見つからないのだとすれば、それは、本当に楽しいことがないのではなく、楽しいと感じられる自分がいないだけかも知れません。ちなみに、ワクワク、夢中になっている時の脳波ではα波が増えることも確認済みです。 「期待感」と「満足感」の感度を高めるためにも、メンタルウェルネストレーニングを実践して、心身ともに健康な毎日を過ごせるようになりましょう。

2019年10月

脳力(脳の働き)と言われた時、何を思い浮かべるでしょうか。

ざっと検索してみると、記憶力、判断力、思考力、創造力、学習能力など、まぁだいたいそんな感じかなという言葉で説明されることが多いようです。

脳波研究にもとづくメンタルウェルネストレーニング(MWT)では

① ケガや病気を防ぐ、あるいは回復させる

② 能力発揮態勢を作る(ここに上記の“○○力”が含まれる)

③ 危険から身を守る

以上の3項目に注目したトレーニング法を紹介しています。

そして、上記①~③は、それぞれ特定の脳波と結び付く傾向が強いため、MWTと脳波のフィードバックトレーニング(ニューロフィードバックトレーニング)を組み合わせると、具体的に変化を確認しながらトレーニングに励むことが出来るという仕組みです。

肉体的成長 → 精神的成長 → 知的成長 → 創造的成長

成長にともない求める価値が変わるため、その価値を実現するための意識と無意識が期待感や満足感を作り、自発的な活動を生み出す原動力になります。

したがって、喜びや満足を求めて素直に行動すれば、価値ある人生を送れる上に、心と身体の健康も手に入れられる…はずですが、そこに、ままならない歪が生じているのが現代なのかと思います。 トレーニングを通じて、脳に備わる本来の機能を発揮させること。その結果として、一人ひとりの幸福に貢献すること。これが、MWT協会の活動を通じて実現したいことです。

2019年9月

前回のエントリーでは、脳力(脳の働き)には、生まれ付きの部分と身に付けていく部分があり、脳の使い方に属する後者はトレーニング(経験)次第である。そして、そのためのトレーニング法をまとめたものが、メンタルウェルネストレーニング(MWT)であるという話をしました。今回は、そのMWTのエッセンスを少し紹介しようと思います。

MWTで目指していることは、期待感と満足感の反射形成です。

普段、期待感と満足感を感じるのは、どのような時でしょうか。おそらく、楽しみにしていることがあったり、楽しいと思えることがあったりというように、具体的な出来事に対する応答として感じることが多いのではないでしょうか。

もちろん、そのような反応としてでも、きちんと期待感と満足感を感じられるのであれば、それはそれで良いことだと思います。

ただし、具体的な「何か」を拠り所としているばかりだと、その「何か」があるから期待感と満足感を感じられる、視点を変えると、「何か」に主導権を握られていることになり、自分自身の脳力としては少し頼りなくも感じられます。

そこで、主導権を取り戻す意味でも、日常生活の中にトレーニングを取り入れて、期待感と満足感に対する感度を高めることからMWTはスタートします。

このトレーニングを継続していくと、やがて期待感と満足感が先行するようになり、身の回りで起こる多くの出来事がワクワク、イキイキ、理屈を超えてポジティブな日々に変わり始めます。

プラス(ポジティブ)に考える理由、マイナス(ネガティブ)に考える理由、色々あるとしても、それらはきっと後付けであって、実際には、脳がそう反応したことに対する、理性が下した受け入れやすい回答に過ぎないのではないかと個人的には思います。 そして、期待感と満足感が先行する状態で日々を送っている人の脳波を計測すると、「アルファ波」が多いというのが、よくある傾向です。脳の働きと心身のコンディションには強い相関があるため、脳と心身を併せた、総合的なアプローチによるトレーニングが大事ということを表しているのだと思います。

2019年6月

「人生には二度の誕生がある」

一度目は、この世に生を受けた時

二度目は、脳の働きに目を向け

それを積極的に活用しようと思った時。

二度目の誕生に足を踏み出すことは

新たな人生を歩み始めることです。

これは、メンタルウェルネストレーニング協会会長・志賀一雅の言葉ですが、ここには、人生は、一度目の誕生で決まるものではなく、自分次第で何度でも生まれ変わることが出来る。だから、一人ひとりの価値ある人生を着実に歩んでいって欲しいという思いが込められています。

では、価値ある人生への必要十分条件とは?

この問いに対する答えは、次回のエントリーで書く予定です。

2019年4月

私が代表を務める「脳力開発研究所」では、長年にわたり、脳波を指標としたメンタルトレーニング(メンタルウェルネストレーニング)の研究&開発を進めています。一昨年には、最新のニューロフィードバック装置「アルファテック7」を完成させ、従来よりも詳細な信号データの取得が可能になりました。そのおかげで、メンタルトレーニングに対する考え方も、脳波に対する考え方も、ここ数年で確実に進歩しています。

そこで、近年増加傾向のオンライン学習とあいまって、メンタルトレーニングや脳波に関する情報を、より早く、より多くの皆様と共有するためのWEB勉強会をスタートさせました。

 メンタルウェルネストレーニング(MWT)WEB勉強会

 ニューロフィードバック(脳波)WEB勉強会

 もちろん、ビジョントレーニングのWEB勉強会も開催中です。

 指導者のためのビジョントレーニングフォローミーティング

参加は基本的に申込制で、協会員の方は無料、一般の方は有料(2千円+税)ですが、各トレーニングを2か月に一度くらいの頻度でスケジューリングしていますので、最新情報を得たい方などは積極的にご参加ください。質疑応答の時間もあります。

2018年9月

ニッチな話かも知れませんが、高校野球(硬式)の投手の球数制限に関する意見を結構よく耳(目)にします。以前、メンタルウェルネストレーニング(MWT)協会の研究会でも触れたことがある話題でして、少々気になったため、簡単に私見を述べさせて頂きます。ちなみに私は、球数制限ありに賛成派です。

球数制限なし派の意見としては、「体力の限界を超えて頑張る姿が感動に繋がる」「苦しい状況を乗り越えることで忍耐力が身につく」などが、比較的多数を占めるかと思います。

「感動」という見解に対しては、観戦する側のエゴという応答で十分でしょう。また、「忍耐力」というのは、確かにその通りですが、それは他のことでも身につけられるものであり、ゆえに、球数制限不要論を支える強力な根拠にはなり得ません。そもそも、球数が増えることで身体の負担が増すことの危険性を議論しているわけですから、論点がズレていますし、これこそ根性論に繋がる発想のような気がします。

個人的には、球数制限を設けることで、より多くの選手(生徒)に試合への出場機会が与えられる方が、本来は教育の一環である部活動の存在意義にも適っていると思います。また、一部のスター選手(生徒)に頼れなくなるのであれば、皆で力を合わせざるを得なくなるため、結果的にチームワークの重要性が増すはずです。そして、球数制限がある中で、どう試合を進めるかという点では、監督や選手を含めたチーム全体としての戦い方を明確にする必要性が生じるため、今まで以上に、日頃からの意思疎通が大切になるでしょう。 制約条件を最大限に利用しながら、望む結果に結びつける経験を積む方が、社会に出る準備としても役立つように思うのですが、それにしても、つくづく日本人は根性論が好きなんだなぁと感じる一件です。こうなってくると、誕生の経緯に根性論へのアンチテーゼ的な意味合いを持つメンタルトレーニングの出番、ですかね。

2018年5月

メンタルウェルネストレーニング指導者1級資格認定講座とインストラクター資格認定講座の内容をリニューアル中です。これまでも少しずつ手を加えてきましたが、変更箇所がかなり多くなったため、この辺りで全面的にまとめ直してみようと思います。

インストラクター講座については、MWTコースプログラム(と関連教材)も全面的に作り直しているところです。大きな変更をかけるのは3回目、今回のものが完成すればVer.3になります。 どちらの講座も、次回開催は9月の東京ですので、スケジュール的には少し先の話ですが、未受講の方はもちろん、もう一度学んでみたいという方も、この機会に参加してみてください。再受講は、通常料金の10%という破格の設定でもありますので!