ポジティブ

2020年12月

オリンピックとパラリンピックは、別々に開催する必要があるのでしょうか?

体重別とは、体格の違いという身体構造の違いから生まれた発想だと思いますが、そのおかげで、同じ競技でありながら、階級ごとに別の競技のような発展をもたらすことに繋がりました。

自転車競技と車いす競技の根本的な違いは、足で動かすのか手で動かすのか、そこにしかないはずで、障がい別、等級別が必要であれば、それぞれ体重別のような分け方をすれば良いだけです。

五輪大会の競技に入れるかどうかは、主な動力源が人体であること、つまり、エンジンなどを使用していないことが分かれ目で、そういう意味でも、オリとパラを分ける意味は本当にあるのか?と疑問を抱えたまま、東京大会延期の2020年が過ぎていきます。

現在のパラリンピックは、リハビリ目的ではなく、競技として位置づけられているため、身体が抱える制約―それは多かれ少なかれ“健常者”も抱える制約―という可能性に挑戦しながら覇を競う場である方が、今の時代に相応しいのではないか?その方が、東京2020の基本コンセプトにも相応しいのではないか?

「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」

「一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)」

「そして、未来につなげよう(未来への継承)」

「史上最もイノベーティブで、世界にポジティブな改革をもたらす大会とする。」と、きれいなお題目を掲げるのであれば、もっと具体的なイノベーションで、それを提示できなかったのかな、とか。

それにしても、2021年に大会は開催されるのでしょうか?

脳力開発とは、持って生まれた脳の働き=脳力を最大限に生かせるよう、トレーニングを通じてサポートする方法です。つまり、脳というハードウェアが持つ制約を可能性に変え、より健康に、より能力を発揮できるように、延いては、より満足に生きられるように自らを導く、これが脳力開発の本質的な役割です。 来る2021年も、脳力開発に役立ちそうなトレーニング及び情報を提供して参ります。コロナの騒動が落ち着き、不安なく集える日々の訪れを待ちわびつつ。

2020年11月

中止が相次いでいたスポーツイベントが、ようやく開催されるようになりました。観客の入場制限も緩和されて、スポーツのある日常が少しずつ戻ってきているようです。

スポーツの役割をメンタル的な観点から考えると、喜び、感謝、希望、安堵、驚き、誇りなどのポジティブ感情から、怒り、イライラ、不安、恐怖、悲哀、落胆などのネガティブ感情まで、色々な感情を経験させてくれることにあります。

ネガティブ感情を含める?と思う方も、いらっしゃるかも知れませんが、色々な感情を経験するほど、クリエイティブな能力を発揮しやすくなると言われていて、どうやら、感情が動く瞬間は、何かが生まれる瞬間でもあるようです。

また、感情が大きく切り替わる瞬間にゾーン/フロー体験が生まれやすい?あるいは、ゾーン/フロー状態が幸福感と関係している?という報告もあるため、そういう意味でも、スポーツで一喜一憂する時間は大切なのだと思います。 基本的には、ネガティブからポジティブに切り替わる瞬間が鍵と言われているので、日常的にメンタルトレーニングを実践して、ポジティブ感情を強化しておくと良いでしょう。また、単に特定の競技を好きというよりも、具体的なチームや選手を好きという方が、感情は大きく動くはずです。スポーツに限った話ではありませんが、心から応援できる対象を見つけるのも有効な手段かも知れません。